輸送システムの研究開発と運用 H3ロケット

開発中

H3ロケットとは

H3ロケット

日本の技術で、宇宙輸送をリードせよ。

H3ロケットのメインエンジンLE-9は、これまでの日本の技術を結集し、開発されています。3Dプリンタ等の新技術を導入することで、エンジン全体のパーツを減らしシンプルな構造にすることで高信頼性と低価格を両立させます。固体ロケットブースタ(SRB-3)も新規開発品で、イプシロンロケットの1段モータと共通化する計画です。開発から製造、運用まで機体や地上システム、製造設備等の様々な基盤技術を相互に活用してシナジー効果の発揮を目指します。

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2021年3月22日 更新

極低温点検(F-0)を終えて

H3ロケット

ファーン?ファーン、また管制室内にアラームの音が響き渡る。今度は液体酸素の予冷が進まずにロケットへの燃料充填を行っている制御システムが止まったようだ。ロケットに燃料を充填する際は、徐々に注入し配管を少しずつ冷やしていく必要がある。燃料充填が止まったのは何度目だろうか。技術者達がデータの確認に走る、素早くホワイトボードに要点をまとめて、充填方法の見直しを指示した。計画ではロケットに燃料が満タンになっている時刻なのに、まだ1滴も入っていない。初めての機体に極低温の燃料を入れるのは難しいと覚悟していたが、ここまで苦戦するとは思っていなかった。このまま試験を進めることができるのか、焦りを感じていた。再試験となっては開発スケジュール、コスト共にプロジェクトに与える影響は甚大だ。

その後も、何度か手順の修正を経てなんとか燃料の充填を完了させ、ロケットの機能確認を進めることができた。次はメインイベントである打上げ240秒前からの自動カウントダウンシーケンスだ。打上げに向けて燃料タンクの加圧、電源の外部から内部電池への切り替え、打上げによる噴煙から設備を守る注水の開始等を事前に設定した順番、時刻に自動で行い、ロケットと地上設備の最終準備をする大切な作業だ。初めての機体と初めての設備の組み合わせではここにも難しさがある。

“240、239、238”カウントダウン音声が管制室内に流れる、現場の緊張感も増し全員無言になった。“10、9、8、7、緊急停止”今回はメインエンジン点火である7秒前に緊急停止をかけるのが正規の手順だ。奇跡的に初めてのシーケンスを一発で全て流しきることができた。事前の確認を入念に行ったことが功を奏したようだ。これについては満点だ。計画通りにデータを取得することができたため、カウントダウンの検証としての再実施は不要と判断して2回目のカウントダウン作業はスキップし、発雷の予報も出ている限られた残り時間の中で推進薬充填時にしか確認できない他の検証試験へと進んだ。

組立棟を出発する直前の機体

組立棟を出発する直前の機体

試験後の機体返送

試験後の機体返送

全ての試験を終えた機体が36時間ぶりに大型ロケット組立棟(VAB)に戻ってきた。試験を終えた機体はいつもより頼もしく見える。試験で壊れた個所も見た限りなさそうだ。我々エンジニアも試験を通じて少し成長できたのではないだろうか。

JAXAロケット班長 S.M.

プレスリリース

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H3ロケット主要諸元

試験実施と結果について

国産大型ロケットのあゆみ

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